皆さん、こんにちは。新3年の小西凜太朗です。
現在、春休みも終盤となりました。最近、新入生の方と触れる機会が多いので、新入生の皆さんが来る、自分が3年生になるという実感が湧いてきています。
さて、今回なのですが2018年度末に新潟大の各食堂にて提供された「うな次郎丼」についての記事です。
そもそも「うな次郎」とは?
うな次郎とは新潟県に本社を置く一正蒲鉾株式会社さんが製造している商品です。一見するとウナギの蒲焼きなのですが、なんとウナギの蒲焼きに似せた練り物になんです!!
そして、うな次郎丼とは、創生学部の講義「フィールドスタディーズ」の一正蒲鉾班の鈴木颯太さん、梅村七虹さん、小澤友紀さん、山本優花さん、佐藤匠さん、佐藤望さん、この6人と新潟大生協の食堂部さんが共同で制作したものとなります。
今回は「うな次郎丼」の制作に携わった、フィールドスタディーズ一正蒲鉾班から鈴木颯太さん、小澤友紀さんにお話を伺いました。

うな次郎丼の実際の広告(新潟大生協食堂部さんの掲載許可をいただいています)
インタビュー
聞き手:小西凜太朗(以下:凜)
話し手:鈴木颯太(以下:颯)
小澤友紀(以下:友)
凜 それでは今年度の一正蒲鉾の活動について教えてください。
友 今年度の一正蒲鉾での活動は、一正蒲鉾から「うな次郎を年間で売る
にはどうすればよいか」という課題を与えられて、私たちはそれについて3つ案を出しました。それに際して工場を見学したり製造過程について学んだり、和食の文化について学んだりしました。それで私たちの提案というのが
1、学食での提供
2、包装形態の変更
3、他商品とのコラボ
という3つでした。

実際の活動の様子(御三方からの掲載許可をいただいております)
凜 提案の1つが実現して学食で提供するということになりましたが、実現までの経緯を教えてください。
颯 フィールドスタディーズでの学内発表が終わった数か月後に企業の方から、うな次郎丼を新潟大学の学食で提供できないか、というお話をいただいて、そこから先はすごい早さで進みました。
友 一正蒲鉾さんが立てた予定で動いていたこともあり、課外活動という形で参加させていただいて、それで学食の方と話し合って計画が実現しました。
そのため、経緯としては一正蒲鉾さんの中で私たちの提案が好評で、「計画に携わっていただけませんか」というお誘いをいただいて、この活動が始まったという形ですね。うな次郎丼になった理由は、最初にうな次郎という商品を知ってもらおうということで一番シンプルにうな丼に似せたうな次郎丼になりました。

うな次郎丼制作過程の様子
(御三方からの掲載許可をいただいています)
凜 実際うな次郎丼を食べてみていかがでしたか?
颯 味は大変おいしかったのですけれども、値段の割に量がほかの丼ものの商品よりも少なかったです。
凜 思うような形にはでき上がらなかったですか?
颯 学食で提供するうえでお金の制約がついてしまって、思うようにトッピングを付けるということができなかったです。そこについて想定をしていなかったため、量であったり盛り付けの面であったり、思い通りになりませんでした。
凜 ここまでお話ししていただいたところを踏まえて、フィールドスタデ
ィーズであったり、うな次郎についてであったりで何か考えたことはありますか?
友 今回一正蒲鉾さんの側が提案に賛同してくださったおかげで実現しま
したが、まず日程調整がうまくいかなかったところがあって、各フィールドでの計画の実現のうえでスケジュール調整というのが大切になると感じました。学部と私たちの勉強面の日程と企業側の都合などの調整がうまくできなかったと感じました。あとは、計画を実現するのは達成感があるというか大きな経験になると思いました。
颯 うな次郎がより売れる提案をするときや、今回のうな次郎丼を販売す
るとき、まず値段を下げるのはどうだろうか、という提案をしたのですが、うな次郎そのものよりも、うな次郎をどのように相手が思って食べるのか、ということを考えるようになったので、これからも何か企画を考えるときに相手側がどう思うのかを考えて提案していく、いいきっかけになるなと思いました。
今回感じたこと
今回お二人のお話を伺って、課題への解決策であったり何かしらの提案をするといった際に現実性というものが重要であるということを、より強く実感しました。
実際フィールドスタディーズの提案で実現に至ったケースというのは少ないです。これにはいくつか原因があるかと思いますがその一つに「現実性」が挙げられるのではないでしょうか。
「こんなものはどうでしょうか」と提案するのは簡単です。しかし、それを実際に形とするのは難しい点が多いと思いますし、だからこそ「現実性」というのは何かを提案することにおいて必要だと思います。
大学生の皆さんはもちろん、これから大学進学を考えていらっしゃる方も大切なことではないでしょうか。今回それを考えさせられるインタビューでした。
今回のことを胸に留めて新年度も頑張っていきたいと思わされました。
今回の記事は以上となります!!
ありがとうございました!!
最後に、今回の記事の制作にご協力いただいた一正蒲鉾班の皆さん、担当の堀籠先生、新潟大生協の食堂部の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
小西凜太朗