金子紘之特任准教授が日本天文学会欧文研究報告論文賞を受賞しました

創生学部担当の金子紘之特任准教授が共著者として発表した論文が、「2025年(第30回)日本天文学会欧文研究報告論文賞」を受賞しました。本賞は、日本天文学会が刊行する欧文研究報告誌Publications of the Astronomical Society of Japan (PASJ)に掲載された論文の中から、天文学上で独創性と学術インパクトに優れた研究に送られる賞です。授賞式は、日本天文学会2026年春季年会にて行われました。

受賞論文
“CO Multi-line Imaging of Nearby Galaxies (COMING). IX. 12CO(J = 2–1)/12CO(J = 1–0) line ratio on kiloparsec scales”
本研究は、近傍銀河に存在する分子ガスの性質を大規模観測データから解析し、銀河の多様性・進化に新たな知見をもたらしたものです。

研究の基盤となった「COMING」プロジェクトは、1000時間を超える観測時間を投じて多数の銀河を調査し、“銀河の電波写真集”ともいえるデータセットを構築した国際共同研究です。今回の受賞は、この大規模データを活用し、銀河内部の分子ガスの統計的性質を明らかにした点が高く評価されたものです。

(写真) 金子特任准教授と賞状。
※背景は本研究で用いられた銀河の電波観測画像

金子特任准教授のコメント
「“COMING”プロジェクトでは、長時間にわたる観測によって、銀河の分子ガスを網羅的に捉えたデータを構築してきました。今回の研究は、そのデータを用いて銀河内部の性質を統計的に明らかにしたものです。
基礎科学としての天文学の中でも、特に基盤となる研究ですが、このような形で評価されたことを大変うれしく思います。また、観測手法やデータ解析の自動化など、情報技術を積極的に取り入れてきたことも、本研究の成果につながったと考えています。
今後は、これらの研究成果や技術を創生学部での教育にも還元しながら、さらに研究を発展させていきたいと思います。」