熊野ゼミ/研究室

3年次のプロジェクト・ゼミ、4年次のソリューション・ラボ(研究室)での活動内容についてご紹介いたします。

卒業論文テーマ

2020年度(仮題)

  • 自動採譜機能の実装と加工前音源と加工後音源の周波数的特徴の比較
  • オントロジーと物体検知を用いた画像の状況分析

配属希望の学生へ

情報通信関連技術が果たすべき役割は、今後高まる一方である。Internet of Things (IoT)、Information-Communication Technology (ICT)、Artificial Intelligence (AI)や自動運転、ロボット技術等々の進展により関連する分野・領域の裾野は益々広がっており、社会は今まさに大変革期にある。今新しい技術もすぐに陳腐化してしまう一方で、自然科学や科学技術の根底を支える数学法則や物理原理は不変であり、どんな技術もこの「不変性」あるいは「普遍性」に立脚している。 当ゼミ・研究室では、利休の「守破離」の精神に則り、科学技術を理解・応用し、更に自ら新しい何かを創造する上で、社会や時代の流行り廃りに左右されず、どんな場合にも必ず必要となる基幹的スキルの修得を重視する。主として実習形式にて、データ分析、IoTガジェットの制作、プログラミング等を実施し、さらに必要に応じてそれらを修得する上で必要となる数学(主に代数学、解析学、統計学)、情報学、回路、信号処理等について学ぶ。

プロジェクトゼミ(3年次)の活動内容と方針

具体的な活動内容および実施形態(対面・非対面)については、配属学生と相談の上決定する。 基本的には、前期は配属生全員に対して共通のテーマを課し、協力しながらデータ分析やモノ作り(ハード&ソフト)の基礎を修得する。後期には、ソリューションラボを視野に入れた設定とし、学生個々がそれぞれの卒業論文執筆に向けて、必要となる基礎的な知識やスキルの修得を目指す。

ソリューションラボ(4年次)の活動内容と方針

広く自然科学一般に関する理工学的領域について、基本的には一人一人がテーマを設定して活動を行うこととする。複数での協働的活動も必要に応じて可とする。 科学技術は大きく真理探究の面と、社会実装に向けた応用の面があるが、当ラボは基本的には後者に軸足を置く。主に情報通信関連技術を諸課題解決のためのツールとして用いることで、様々な分野との協働が求められる場面が多くなるものと予想される。大学院進学を希望する学生については、相談の上大学院試験の準備を十分考慮したテーマ設定としたい。

配属に際し、求められる資質等

自然科学一般(特に数学、物理、電気/電子、情報関連分野)のしくみ理解と、それに基づく社会課題の探究および解決に対して十分な興味関心と意欲を持っていること。また、結果が出ない困難な時間が続いても謙虚に楽しみながら知の境界を拡げる努力を継続できる知的体力を備えていること。当研究室への配属に際してはこれらの資質が備わっていることが肝要であり、相応の覚悟を求める。対して、これらが備わっている限りにおいて、選択パッケージや文理等のバックグラウンドはさほど問題とはならない。ただし、関連資料等は英語で書かれていることが多いので、英語に苦手意識がないことは不可欠。

備考

このゼミ・研究室に興味・関心のある学生は、気軽にアポを取って相談に来て下さい。また、課題の探究・解決に向けて、科学技術のツールとしての利用に興味がある学生は、所属ゼミ・ラボに関わらず遠慮なく声を掛けてください。