特任准教授 西海 望 Nozomi Nishiumi

リテラシー学修主担当

専門分野
動物行動学 情報工学 
研究室
大学院自然科学研究科管理共通棟311
所属/前職
創生学部, 大学院自然科学研究科電子情報工学専攻 / 自然科学研究機構基礎生物学研究所

受験生へのメッセージ

2025年4月に着任しました。ここ新潟大学は海に近く、キャンパスには緑があふれ、謎の小型哺乳動物が植木の隙間からひょっこり顔出すこともあるような、自然から様々な着想を得られる素晴らしい環境です。特に創生学部は、人文社会学系・自然科学系両方の分野の教員が連携し、新しい時代に向けた学びを作っていこうとする気風があります。ぜひ、この学びの環境で、皆さんの興味関心をとことん追求もらえればと思います。

略歴

1986年生まれ。2015年、京都大学大学院理学研究科修了・学位取得。博士(理学)。長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科研究員を経て、2017年より自然科学研究機構基礎生物学研究所研究員として被食者ー捕食者の間における駆け引きに注目した研究を行う。2025年より現職。
これまでヘビ対カエル、ブルーギル対メダカ、コウモリ対ガ、トンボ対ハエ、ハヤブサ対ハトといった動物種を対象にしてきた。バーチャルリアリティ技術やロボット技術を応用して、現実の動物と仮想の動物が相互作用する新たな実験システムを開発し、特に3次元的な追いかけっこにおける戦略性を探っている。
自身の研究とは別に、2019年から「行動生物学研究会」を主宰しており、多様な学術分野をつなぎ、学生や異分野の研究者など様々な背景をもつ人々が交流できる場の創生にも取り組んでいる。

関心のある教育研究開発テーマ

テーマ1
動物の行動戦略
テーマ2
動物のナビゲーション
テーマ3
動物用VR技術

関連リンク

研究室
https://sites.google.com/rs1905.net/behavioural-strategies/
researchmap(研究業績)
https://researchmap.jp/Nozomi-Nishiumi
行動生物学研究会
https://sites.google.com/view/nibb-ethology/

学生時代からどのように課題発見・探求を続けてきましたか?
課題解決のためにどのようなアプローチをとりましたか?
どのような教育・研究をしてきましたか?

弱肉強食の自然界では、多くの動物は捕食者に襲われます。その際、動物は状況に応じて、逃げる、隠れる、戦うなど、さまざまな行動を選択して対処します。「失敗すれば食われる」という極限状況で、動物たちがどのように立ち回り生き延びているのか。そこに強く惹かれ、探究をしてきました。動物の被食捕食を扱う研究は、その命を左右するという倫理面において、また、動物が実験者の希望通りに行動してくれるものではないという実験技術面において、さまざまな制約や困難が伴います。最新のロボット技術やVR技術を用いたアプローチを行うことで、こういった問題をなんとか突破し、新たな発見や価値観の創出につなげることができるのではないかと考えます。

メッセージ

高校生

既存の考えに代わる新たな発想には、異なる分野で得た経験が大事です。高校生の皆さんは、そのときどきで必要となっていることだけでなく、自身がおもしろいと感じる、さまざまなことに挑戦してみてほしいです。そこで一生懸命に取り組んで得た経験は、きっとどこかで活きてくるはずです。