「地域・国際交流A」講義で、下山中学校にて国際理解教育ワークショップを開催しました

こんにちは!創生学部3年の横山慶人です。
今回は創生学部で開講されている「地域・国際交流A」での活動を紹介します!
「地域・国際交流A」では国際交流ファシリテーター事業に参加し、中学生、高校生を対象にまちづくり・環境教育・国際理解など,さまざまなテーマで交流する機会をコーディネートし、学習者みずからがファシリテーターとして参加するワークショップ形式の実践を行い、地域交流の実践について学んでいきます。
今年度は、国際理解と災害教育を組み合わせた『避難所設営ゲーム ~君たちはどう配置するか?Global Edition〜』というゲーム形式のワークショップを実施いたしました。ゲーム内容は、災害発生時、国籍や宗教など多様な背景を持つ人々が避難所として機能している学校に避難してきたとき、避難者をどう誘導していくのか考えるものになっています。
今回は下山中学校に訪問した時の活動を紹介します!

※写真掲載許可済み
はじめに、日本の災害と防災、在留外国人の特徴について説明を行ったあと、「やさしい日本語」についてのペアワークを行いました。
「やさしい日本語」とは専門用語や難しい言葉を避けて、短い文でゆっくり話すなど、相手にわかりやすく情報を伝えるための日本語です。
災害時に外国人に対して避難を誘導するとき、どのような言葉を使ったらわかりやすく伝わるでしょうか?
極力、英語を使わずに簡単な日本語を使いコミュニケーションを取ってもらいました。
中学生たちは苦戦しながらも、楽しみながらペアワークに取り組んでいました。
また緊急簡易ブランケットと簡易トイレ、組み立て式簡易ベッドの3つの防災グッズも実際に体験してもらいました。特に、尿を水で代用し簡易トイレの凝固する観察実験は、凝固剤がみるみる固まっていく様子に興味津々で、良い反応で盛り上がりました。
最後にゲーム形式のワークショップ、題して『避難所設営ゲーム ~君たちはどう配置するか?Global Edition〜』を学生がファシリテーターとなってグループワークを行いました。日本人のみならず日本語を話せない外国人、多様な信仰を持っている外国人など様々な背景を考慮しながら、どのように誘導したら避難する人たちは安心して災害時を過ごすことができるのか考えながら取り組んでもらいました。特に配置などの正解はありませんが、各グループが工夫を凝らし的確に配置しながら取り組んでおり、予想以上に盛り上がりました。
初めてのワークショップの実践で緊張と不安がありましたが、生徒の皆さんの反応がとてもよく、私たちも楽しみながらファシリテーション活動を行えました。
生徒たちに楽しい、面白いワークショップで多文化防災について深めてもらえたと思います。今の中学生は、東日本大震災が起きた2011年くらいに生まれていることに時間の経過を感じました。
私自身、福島県出身で3.11当時、福島県で被災しました。そのような経験がある中でファシリテーター事業を通して災害教育に貢献することができたことをうれしく思います。
また日本にいる以上災害とは切っても切り離せない関係にあるので、防災意識の重要性について改めて考えることができました。
今年度中は、他の学校にも訪問して「地域・国際交流A」の活動を続けていく予定です