教授 渡邊 洋子YOKO WATANABE
リテラシー学修主担当
- 専門分野
- 成人教育学・生涯学習論・社会教育学
- 研究室
- 人文社会科学系棟 wyoko@create.niigata-u.ac.jp
- 所属/前職
- 人文社会科学系(創生学部)
受験生へのメッセージ
少し前には受験生だった入学生の皆さん、創生学部へようこそ。
ここにしかない新たな学びの伝統と広い世界での活躍の基盤を、一緒に創り上げていきましょう。
皆さん一人一人がパイオニアです。
来年度以降、受験を考えている皆さん、創生学部でお待ちしています。
先輩や先生たちと一緒に、新たな学びの可能性と新たな社会への飛躍を目指しましょう。
皆さん一人一人の潜在的可能性を拓きます。
略歴
群馬県出身。東京学芸大学幼稚園教員養成課程幼稚園科、お茶の水女子大学大学院文学研究科社会教育学専攻を経て、お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科(人間発達学専攻)単位取得退学。博士(教育学)。お茶の水女子大学同博士課程文部教官助手の後、法政大学、明治大学、神奈川大学等の非常勤講師、2000年3月まで新潟中央短期大学幼児教育科専任講師・助教授。2000年4月から2017年3月まで、京都大学大学院教育学研究科生涯教育学講座准教授を経て、現在、新潟大学創生学部教授、京都大学学際融合教育研究推進センター地域連携教育研究推進ユニット特任教授、京都府立医科大学客員教授、北京師範大学教育学院客座教授。
関心のある教育研究開発テーマ
- テーマ1
- 成人教育方法論・学習理論、および、医学/医療者教育の場でのLearning1toTeaching(学習者理解と学習支援)研究
- テーマ2
- 専門職教育(医学教育、専門職女性の生涯キャリアと自己形成、キャリアヒストリー、異業種専門職の交流(交流型InterProfessional Education)の実践研究)
- テーマ3
- 地域づくり、地域リソース、地域の伝統文化、ローカル・アイデンティティ等を社会教育・生涯学習の観点からとらえ返す研究
研究キーワード
- 成人学習(自己主導型学習、 変容学習、省察的学習等)、 成人教育/
- Adults Leaning: Self-Directed Learning; Transformative Learning; Reflective Learning , Adult and Lfelong Education
- 専門職性と生涯キャリア
- Professionalism and Lifelong Career
- フォーマル/ノンフォーマル/インフォーマル 学習/教育
- Formal/Nonformal/Iinformal Learning/Education
- ローカル・アイデンティティ
- Local Identity
- ジェンダーと社会/教育
- Gender and Society/Education
関心のある課題
- 欧米の成人学習・教育理論や実践は、東アジアの文化・学習風土の中でどんな有効性や示唆を有するか。および、グローバルな文脈における既存の理論の批判的継承と発展の可能性。
- 専門職が直面する現代的課題は、養成・研修にどんな変革をもたらすか。および、専門職の生き方・キャリアをめぐる諸課題。
- 人が地域に根ざして活動する=生きることの意味とアイデンティティをめぐる問題。また、現状に対し、オルタナティブな可能性をどこにどう見出すか。
学生時代からどのように課題発見・探求を続けてきましたか?
課題解決のためにどのようなアプローチをとりましたか?
どのような教育・研究をしてきましたか?
なぜ幼児期から男女の行動に違いが生まれるのか? が学部で初めての問いでした。ジョン・マネーの『性の署名』という本と発達心理学の海外文献を読み、「男」「女」という二つのカテゴリーの認知と自己認知が発達した幼児が、社会的な性別に期待される特性や行動など(ジェンダー)を学習していくプロセスを、コールバーグの認知発達論やバンデューラの社会的学習理論から学びました。そこから、女性(男性)の生き方やあり方の可能性が、生得的なものより後天的な学習によって拓かれていくことを知り、心理学から文化人類学、社会学へと視野が広がっていきました。そのうえで、人々が様々な環境や経験、きっかけから、生きることと向き合い、社会と対峙してきた系譜に関心を抱き、女性解放思想史など思想史への関心を経て、人の「育ち」「学び」とその支援の在り方を、その状況の中で探究し考えていく(生涯)教育学にたどり着き、今日に至っています。
創生学部の教員として挑戦したいこと
挑戦したい、という大げさなものではありませんが、これから創生学部の皆さんと楽しみながらやりたいことは・・・。
第一に、互いにお薦めの映画やテレビドラマ(ドキュメンタリーなども含む)、小説などを出し合い、それらを一緒に見たり味わったりした後で、感想や思い、気づきなどを出し合い、それを踏まえてじっくりと語り合ったり、白熱した議論をかわしたり、という機会を設けることです。そのような対話の中から生み出されてくる、素朴な疑問や問い、興味関心などを、研究的な問題関心につなげていければと思います。
第二に、様々な人たちが集まって、楽しみながら多様な「学び」「気づき」を経験できるようなイベント、プログラム、ワークショップなどを、一緒にゼロから企画・運営してみることです。お祭りのように一過性のものも悪くないのですが、むしろ「何かを少しでもよい方向に変える」ことにつながる活動、そしてさらに「次の一歩」につながるような活動には、一体何が重要なのか、どんな準備や配慮や事前学習、人とのつながりが求められるのか、またそれを成功させるためには、スタッフにはどんな知識や経験、力量を身につけることが必要かなど、みんなで考えながら取り組んでいけたらと思います。
メッセージ
高校生の皆さん
自分の未来を創るのはあなた自身です。
創生学部生の皆さん
皆さんと一緒に過ごす、昨日・今日・明日の1ページ1ページが、創生学部の歴史になります。
行政・企業関係者の皆様、一般社会の皆様
素晴らしい一期生たちを迎え、船出しました。ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。