教授 佐藤 靖YASUSHI SATO
リテラシー学修主担当
- 専門分野
- 科学社会学・科学技術史
- 研究室
- 総合教育研究棟A-611
- 所属/前職
- 人文社会科学系(創生学部)
受験生へのメッセージ
新潟大学創生学部では、現代の社会にどのような課題が存在しているかを学び、自分が取り組みたい課題を決め、必要な専門知識を身に着けながらその課題に取り組みます。今後の社会で必要とされていく人材は、与えられた問題に対して正しい解答を出す能力だけでなく、自ら問題を発見し、いろいろな人や組織と協働しながら解決へのアプローチをデザインしていく能力もつ人材です。そのような能力を確立するという目標をもって、創生学部をぜひ志してください。
略歴
1972年新潟県上越市生まれ。1994年東京大学工学部卒業、科学技術庁(現文部科学省)で宇宙開発、原子力安全、研究費制度の設計などの行政事務を担当。その後米国ペンシルバニア大学大学院で科学技術史・科学技術社会論を学び、2005年博士課程修了(PhD)。同年帰国し日本学術振興会特別研究員、2008年政策研究大学院大学助教授、2010年国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センターフェローを経て2017年より現職。科学技術と社会や政治・行政との関係について幅広い観点から研究を進めている。近著に『NASAを築いた人と技術 増補新装版-巨大システム開発の技術文化』(東京大学出版会、2019年)、『科学技術の現代史-システム、リスク、イノベーション』(中公新書、2019年)、『EBPMの組織とプロセス-データ時代の科学と政策』(共編著、東京大学出版会、2024年)など。
関心のある教育研究開発テーマ
- テーマ1
- 現代社会における科学技術の役割
- テーマ2
- 国や地方自治体と科学技術との関係
- テーマ3
- 第二次世界大戦後の科学技術の歴史
研究キーワード
- 科学技術政策
- Science and technology policy
- 科学技術社会論
- Science and technology studies
- 科学技術史
- History of science and technology
関連リンク
関心のある課題
- 科学技術の急速な進展に対応した行政
- 科学技術の急速な進展に対応した人材育成
- 科学技術の進展に伴う社会構造の変化
学生時代からどのように課題発見・探求を続けてきましたか?
課題解決のためにどのようなアプローチをとりましたか?
どのような教育・研究をしてきましたか?
科学技術は、われわれに経済的な豊かさをもたらし、社会の安全性や利便性を向上させてくれます。また、科学技術は人類の知の限界を拡げるものであり、人類の未来の夢への先導役でもあります。一方で、科学技術はこれまで環境問題や巨大事故などの深刻な副作用を引き起こしてきた事実があり、科学技術と社会との関係は単純ではありません。最近では、AIやバイオテクノロジーをはじめ科学技術の進展が急加速しており、それとともにわれわれの社会構造や価値観も大きく変容しつつあります。このような時代にあって、科学技術と社会との関係をどうデザインしていくか、その際に公的セクターはどのような役割を果たすべきかという問いを追求すべく、研究を続けてきました。
創生学部の教員として挑戦したいこと
グローバル化がとめどなく進展し、科学技術が急展開をみせる現代社会において、柔軟な創造力と適応力をもった人材がますます求められています。そのような時代に、広い視野をもって他者と協働しながら様々な課題に取り組むスキルを身につけることは大変重要です。創生学部の教員として、そのための環境を提供したいと思います。
メッセージ
高校生の方
今後世界がますます変化を加速させていくなかで、活躍の場を切り拓いていくためには、専門知識を身につけるだけでなく、それを状況に応じて活用し、課題を解決していく能力が必要になってきます。そのような能力を培うという意志をもつ学生を歓迎します。