教授 田中 一裕KAZUHIRO TANAKA

リテラシー学修主担当

専門分野
教育学
研究室
人文社会科学系棟 F288 kazuhiro@create.niigata-u.ac.jp
所属/前職
人文社会科学系(創生学部), 大学院現代社会文化研究科

受験生へのメッセージ

AIの登場は人々の生活や働き方を大きく変えていきます。
学校教育で、何を目的として、何を学ぶことが必要なのでしょうか。
また社会には多くの矛盾や課題があり、その解決に多くに人々が携わっています。
一人一人の問題から、家族の問題、地域の問題、国の問題、国際的な問題まであります。
創生学部では、大学生の感性と知性を生かして、これらの問題解決に向かっていきます。
自らの力で社会を変革していきたいというエネルギーを持っている学生をお待ちしております。

略歴

【経歴】1961年新潟県生まれ.1984年より新潟県高等学校教諭(地歴・公民科).2009年新潟大学大学院教育学研究科教科教育専攻社会科教育専修修了,2013年新潟大学大学院現代社会文化研究科後期博士課程修了(2013年博士学位(教育学)).1984年-2001年新潟県立新潟村上高等学校・新潟北高等学校・五泉高等学校教諭,2001年-2004年新潟県教育センター指導主事,2004年-2017年新潟西高等学校・長岡高等学校・新潟江南高等学校教諭.
2017年~総務省・主権者教育アドバイザー.2018年~阿賀町子ども未来フォーラム推進委員長.2018~2021年度新潟県明るい選挙推進協議会委員.2019年~新潟南高校SSH運営委員.2021年~新潟県明るい選挙推進協議会会長.2022年~新潟県社会科教育学会会長
【著書】「未来を歩くためのスキル-AI時代に求められる意思決定力-」2021年,新潟日報事業社,単著.「高校生のための主権者教育ハンドブック」2017年明治図書,共著.「社会科教育の今を問い、未来を拓く: 社会科(地理歴史科、公民科)授業はいかにしてつくられるか」2017年明治図書,共著.「社会科授業力の開発中学校・高等学校編」2008年,明治図書,共著.「社会科研究」2018年3月号,2017年5月号,2016年10月号,2015年9月号,2015年9月号,2014年2月号,明治図書.「VOTERS」2015年,2024年,明るい選挙推進協会.
【高等学校出前講義・講演・教員研修実施校】新潟,新潟南,新潟中央,新潟江南,新潟西,万代,巻,村上,新発田,五泉,新津,新津南,三条,長岡,長岡大手,国際情報,柏崎,正徳館,松之山,高田北城,佐渡,高志中等,阿賀黎明,直江津中等,津南中等,佐渡中等,新潟明訓,新潟第一,札幌旭が丘,旭川北,苫小牧東(北海道),秋田北(秋田),福島,橘,郡山,只見(福島),鶴岡南,酒田東(山形),前橋,桐生第一,沼田,沼田女子,渋川女子,太田女子,東京農業大二高(群馬),石橋,矢板東,大田原(栃木),佐久長聖,白馬(長野),本巣松陽(岐阜),静岡理工大学星陵,韮山(静岡),高蔵寺(愛知),台中市立文華高級中学(台湾)など(講義例「探究型学習の手法と応用ー理論と実践ー(教員対象)」「主体的に学習に取り組む態度の評価方法(教員対象)」「探究型学習の進め方」「大学では何をどのように学ぶのか?」「AI時代に求められる意思決定力」「AIに心は宿るのか」「主権者としてのリテラシー獲得」「ビッグテックの世界戦略と未来の世界」「情報リテラシーの獲得のために」「正しい金融知識を持った高校生になるために」「賢い消費者としてのリテラシー獲得」など)

関心のある教育研究開発テーマ

テーマ1
中等・高等教育における課題解決型・意思決定型学習の開発研究
テーマ2
中等・高等教育におけるキャリア形成教育の開発研究
テーマ3
高等学校における探究型学習・主権者教育の開発研究

研究キーワード

意思決定
Decision-making
教育社会学
Sociology of education
情報リテラシー
Information literacy
ICT教育
ICT education
主権者教育
Sovereign education

関連リンク

Research map
https://researchmap.jp/kazuhirot/

関心のある課題

  • 不確実性を持つ問題に対する課題解決
  • 高校生・大学生のキャリア形成教育
  • 高等学校における探究型学習方法・理論の開発
  • ICT教育におけるAIの応用
  • 各年代における主権者教育の在り方

学生時代からどのように課題発見・探求を続けてきましたか?
課題解決のためにどのようなアプローチをとりましたか?
どのような教育・研究をしてきましたか?

 私たちは、物事を決めるときに何を基準として選択しているのでしょうか。選択肢がたくさんあった場合、どれを選んで良いか悩むことはよくあることです。さらに、選んだ選択肢の結果がわからないような場合、どのようにして選んだらよいのでしょうか?
 意思決定という私たちの日常の行為を分析してみると、心理学だけではなく、数学で証明できる場合もあります。近年の意思決定支援モデルは、多様な手法を用いて、意思決定における私たちの選択を助けてくれます。多様な問題に対して最新意思決定支援モデルを用いて、最適な解を選ぶことは可能でしょうか?

創生学部の教員として挑戦したいこと

 自分自身で学ぶ道筋を作らなければならないことは、楽しくもあり大変なことであると思います。あれとこれが結びつくと、これまで考えられない学び方が起きる予感が強くします。目の前で苦しんでいる人、矛盾に満ちた社会の仕組み、あらゆる格差の拡大など、すぐにでも解決を待っている人がいます。
 大学生であっても、人を救える方法を考え出せるのではないでしょうか。大学生だからこそ考え出せることもあるでしょう。そのためには、これまでの学び方から解き放たれ、試行錯誤を繰り返す中から見つけることができるものがあるはずです。文系理系の枠組みを超えた学部だからこそ、多様な学生のアイディアが生まれることが期待されます。

メッセージ

高校生の方

自分の進む道を、自分で決めてみたいと思いませんか?創生学部では大学入学後に、自分自身の学びたい内容を探求します。本当に学びたいことは何か?大学での学びを体験した後に、自分が探求するテーマを決定して、自分だけのオーダーメイド型のカリキュラムを作成することができます。

大学生・大学院生の方

社会の問題を、大学生・大学院生の感性で解決を目指していきましょう。国内・海外には解決を待つ人々が多くいます。大学生ならではの発想で、問題解決を目指します。

企業・研究者の方

抱えている問題を学生と共に解決してみましょう。いつの時代も若い学生の研究がブレイクスルーにつながっています。

教育関係者の方

創生学部での学びは、高等学校でおこなっている探究学習に近いものです。大学の知を利用して、さらに興味や関心を掘り下げて研究してみましょう。幅広い視野を持って学修を続けている創生学部生とともに、新しい教育のあり方を一緒に模索していきましょう。

保護者の方

創生学部で何が学べるのか、不安であると思います。学生自身が学ぶ内容を決定するという大学の新しい学び方は、今後の教育の主流となると思われます。創生学部での学びは、多方面の企業や行政などから高い評価を受けています。不確実性の社会を生き抜くためには、学生自ら新しい学び方を自ら作る力を育成して、社会へ出ることが必要です。いろいろな問題を解決するため、また新しい価値を生み出すために、新しい学び方に挑戦する学生を育成します。