教授 紅露 一寛KAZUHIRO KORO

2017年~2020年 領域学修主担当

専門分野
応用力学(計算工学)・鉄道工学
研究室
工学部C2棟2階 C2-205
所属/前職
自然科学系(創生学部・工学部)

受験生へのメッセージ

工学は,これまでもこれからも私たちのくらしの質を飛躍的に改善・向上させる可能性を秘めています.これからは環境との調和や持続可能性などに配慮した工学技術の開発・発展と,それを生み出す優れたエンジニアが社会から求められています.みなさんと楽しく学べることを楽しみにしています.

略歴

1975年生まれ.1997年新潟大学工学部卒,1999年新潟大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了,2002年新潟大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了,博士(工学)を取得.2003年より母校・新潟大学大学院自然科学研究科助手に着任し,2005年に助教授に昇任.2007年より准教授,2017年より現職.土木工学,特に応用力学,計算力学,鉄道工学を専門として,汎用数値解析手法の一つである境界要素法の効率化や,軌道継目部の衝撃応答のシミュレーション,繰り返し載荷に伴うバラスト道床の沈下解析手法の開発などの研究に取り組む.2004年,2011年,2012年に土木学会応用力学論文賞を受賞.

関心のある教育研究開発テーマ

テーマ1
軌道の構成材料・部材の材料物性や形状の不確実性が軌道系の動的応答や準静的な不可逆的力学応答に及ぼす影響の定量評価
テーマ2
バラスト道床沈下挙動の数値モデル化・定量予測とその軌道管理への応用

研究キーワード

バラスト道床沈下
ballast settlement
材料物性の不確実性
uncertainty of material property
車輪・軌道系の振動
wheel-track vibration
境界要素法
boundary element method

関連リンク

新潟大学工学部応用力学研究室
http://applmech.eng.niigata-u.ac.jp/

関心のある課題

  • 土木工学における力学シミュレーション結果の信頼性の定量評価手法の開発
  • 少子高齢化社会における持続可能な公共交通のあり方
  • こどものくらしにやさしい生活基盤の整備
  • 生態系の数理シミュレーションとその工学応用

学生時代からどのように課題発見・探求を続けてきましたか?
課題解決のためにどのようなアプローチをとりましたか?
どのような教育・研究をしてきましたか?

学生時代,たまたま取り組むことになった応用力学・計算力学のテーマを通して,山登りのように課題を一つずつ解決し,その成果を理詰めで積み上げていく過程のおもしろさが,応用力学の研究が面白くなったきっかけでした.「力学」というと,式ばかりで難しい,という印象がありますが,土木工学における応用力学の対象は,土や金属の変形や水や風の流れなど,実は身の回りでよく目にする力学現象ばかりであることも,「力学現象を理解する」満足感を与えてくれ,より興味が深まりました.また,5年,10年,15年と力学の研究を続け,力学の学識が深まるにつれて,自分自身の「力学現象の見え方」や「理解・解釈」がちょっとずつ深化するところや,「力学」に関する優れた「方法」や「解釈」を生み出す人間の頭脳のすばらしさを日々感動をともなって実感できることも,力学の奥の深さやおもしろさの要因の一つです.ともに学ぶ学生の皆さんには,このおもしろさやすばらしさを伝えたいと思っています.

創生学部の教員として挑戦したいこと

学生が主体的かつ意欲的に学びに取り組む学生が作り上げる「創生学部」に作り上げていきたいと思っています.また,基幹学部で専門学修に取り組む学生との協働を通して,高いコミュニケーション能力を兼ね備えた,自信に満ち溢れ学生を社会に送り出し,新潟大学として地域の発展のお手伝いをしていきたいと考えています.

メッセージ

高校生の皆さん

工学は,これまでもこれからも私たちのくらしの質を飛躍的に改善・向上させる可能性を秘めています.これからは環境との調和や持続可能性などに配慮した工学技術の開発・発展と,それを生み出す優れたエンジニアが社会から求められています.みなさんと楽しく学べることを楽しみにしています.

大学生・大学院生の皆さん

健康に留意して,学業に課外活動に,かけがえのない時間を大切に,大学での学びを楽しんでください.創生学部では,専門学修を基幹学部での科目を履修することで進めます.そのため,創生学部だけでなく,基幹学部でも,学修を通してさまざまな学生と交流することの醍醐味を味わってください.

企業・研究者の方

土木工学における応用力学の知見を活用して,力学をテーマとする研究課題を地域の皆さんとともに取り組んでまいりたいと考えています.よろしくお願いします.

卒業生を受け入れる官庁・企業・地域の皆様

創生学部では,主体的な学びと専門学修をベースとして,個人やその多様性を尊重した社会の形成と発展に有為な人材を社会に輩出していきます.教育では,地域の皆様との協働を通した取り組みも進めてまいりますので,ご理解・ご協力のほど,よろしくお願い申し上げます.