新大生は10月1日から後期が始まるので、現在は夏休みラストスパートです!
二か月弱ある夏休みを振り返ると、私はサークル活動を頑張りました~(`・ω・´)
朝練から気温が高くて、今年の夏は大変な猛暑だな、と感じていたのが思い出されます……
大学生は夏休みが長いので、バイトや旅行、そして多かったのが留学に行く人。
人それぞれの過ごし方がありますね!
後期からは、夏休みで成長したことを活かして、勉学に励んでいきたいと思います!!
触らない(非観血的)環境技術で何が分かるのか?
さて、先日学生ブログの方でも告知させていただきました公開フォーラムに私も参加してきたので、その様子を簡単にご紹介します!
9月25日に行われた創生学部講演会(公開フォーラム)では、
触らない(非観血的)環境技術で何が分かるのか?~環境DNA診断とドローン空撮~
というタイトルの講演会が行われました。
(実は、こちらの講演会は創生学部2年生の授業『リテラシー応用D』という集中講義の内容の一部なのです!)
環境モニタリング技術として急成長している分野に、環境DNA診断とドローン空撮があります。
これらは観察対象に「触らない(非観血的)環境技術」の事例で、一般市民にも親しみやすい「市民科学」的要素を含んでいます。
そのため、参加した方がより環境技術や科学に興味を持てる内容となっていました!
環境DNA診断
皆さんも「多くの生物が絶滅の危機に瀕している」という話題を聞いたことがあるかと思います。
しかし、その個体数や種類の調査は多くの経費や時間がかかっており、データを取るのが難しいというのが現状です。
このような現状を受け、環境DNA診断という技術が開発されました。
環境DNA(生物の細胞や排泄物など)を利用して、水中に含まれるDNAの種類や量から個体の種類特定、量や分布域などを測定する、というものです。
実際使用した例では、川の水からと特別天然記念物であるオオサンショウウオと外来種であるチュウゴクオオサンショウウオのどちらが棲息しているのか診断しており、それが従来の調査による分布域と重なっていました!
この技術は、水を採取するだけなので誰でも利用可能です。
実際に、岐阜県の高校生が生態調査に使用し全国大会で受賞したそうです!
ドローン空撮
ドローンは近年急速に発展している技術です。
市場も拡大しており、テレビのCMなどでよく見かけるようになりましたね。
このドローン技術は環境を観察するのにも非常に適しています。
空からの撮影により、従来よりも高精度なモニタリングが可能になりました。
農作物モニタリングでは、作物の成長の様子が着色されるので、目視では確認できない育成のムラが可視化できます。
また、害獣の調査にも利用でき、動物に気付かれることなく動画で観察することが可能です。
土木・建設分野では、住宅から発している熱の様子が分かるため、どの住宅の熱効率が悪いか確認できます。また、太陽光パネルの点検にもサーモグラフィーを利用すればすぐにわかります!
その他にも、今まで人が行ってきた危険なダムなどの点検をドローン撮影にしたり、撮影したデータを利用して3Dモデルを作成したり、救助の際に遭難者の様子が確認できたり、多様な用途があります。
~まとめ~
この二つの技術は、これからますます身近になる技術です。
技術の発展はしばしば環境を犠牲にすると考えられがちですが、環境に与える影響が少ない、環境を有効に調査する、などの科学技術も発展しています。
環境問題を考える上で必要になってくる環境技術ですが、科学ということで苦手に感じる人もまだ多くいるのではないでしょうか?
私もそのような考えだったのですが、この公演を聞き「私でも出来そう!」と感じる部分がありました。
環境問題に対するアプローチはさまざまあると思いますが、科学技術分野の幅を広げるいい機会となりました!
さて、私以外の意見もご紹介しますね!
講演を聞いてみてどう感じたのか、創生学部生にインタビューしてみました!!
「今まではプロジェクトゼミに対して具体的な想像ができていなかったが、この講演会を聞いて進みたい方向が見えました。」創生学部2年小林さん(自然環境科学パッケージ)
「環境DNAを初めて聞いたのですが、水生動物以外への応用性についても知りたくなりました。」創生学部2年小根沢さん(経済パッケージ)
今回の公開フォーラムで創生学部生の興味が広がり、また、進路についても有意義な時間となったようです。
今後も創生学部では公開フォーラムが開催されると思われます。
その際はお知らせさせていただくので、ぜひ皆さんの参加をお待ちしております!
稲垣実優