創生学部担当教員のGコード科目「変遷する社会課題とわたしたち~科学技術と地球環境」が始まります
講義の概要と狙い
ライフサイエンスや情報技術等、近年の科学技術の進展は凄まじく、これに伴って社会的な課題も大きく変遷しつつあります。ハード・ソフトウェアといったのミクロな技術から、生態系・地球環境を含むマクロな課題まで、幅広い視点で現代を捉え、社会課題を概観しながらその解決策を探ります。
自らを取り巻く多種多様な社会課題を身近な問題として捉えつつ、現在の諸課題について理解してみましょう。さらに、持続的発展に向けた様々な階層での取り組みについて、広い視点から捉えて理解を深めることも!
3人の教員によるオムニバス形式の講義
第1~5回: 半藤逸樹
「地球の限界」という近年のパラダイムについて概説したのち、「専門家不在の地球環境問題を誰が解決するのか?」について議論します。様々な社会変革を経験した人類史に対する理解を深め、リスクだらけの地球環境のなかでのリスク・コミュニケーションについて考えます。
第6~10回: 小路晋作
農業生態系は古くから人の「手入れ」によって維持され、多様で固有な生物相を育んできました。しかし近年は、農業が効率・集約化して環境が劣化する一方、担い手の減少により耕作地の放棄が進むなど、社会の変遷に伴い様々な問題が生じています。これらの現状と解決策について論じます。
第11~15回: 熊野英和
デバイス、ハードウェアの観点から主として情報通信、エネルギーに関する社会的課題を説き起こし、関連技術を概観しながら近未来の社会像を探ります。
第16回: まとめ
10月5日公開フォーラム「経済格差を解消するためには?」
経済格差問題やfintechを取り上げ,2名のゲストスピーカーとともに「お金」に関する社会課題について議論します.このフォーラムをきっかけに,「 地域通貨の実証実験」の企画を練ります.
ゲストスピーカー
- 株式会社orb CEO 仲津正朗 氏
参考: https://wired.jp/2017/04/13/oracle-orb/
【略歴】
仲津正朗(なかつ・まさあき)
大学時代から、現在の金融システムの問題点について研究を進める。投資顧問会社・TGキャピタル(NY)と日本支社で投資アナリストを務めた後、セブンアンドアイグループのEコマース会社オムニセブンのプロダクトマネージャーとして様々な新規事業開発に携わる。2010年よりシリコンバレーでコンテントキュレーションサービスのスタートアップMusavyを手がけた後、2012年に帰国。クリテオのグローバルRTB・APACディレクターなどを経て、2014年にビットコイン決済サービスのコイン・パスを設立。2017年4月に独自の分散型台帳技術「Orb DLT」リリース。金融庁主催のフィンテック・ベンチャーに関する有識者会議委員。
- 株式会社セブン銀行 セブンラボ次長 山田智樹 氏
参考: http://digital-innovation-lab.jp/seven_lab/
【略歴】
山田智樹 (やまだ・ともき)
大学卒業後、大手旅行会社にて、ヨーロッパを中心としたテクニカルビジットの企画を担当。
大手コンビニチェーンでは、チケットを中心としたエンタメ事業の立ち上げおよびマネジメント。現職では、7&iグループ外へのATM設置推進チームを統括。その業務における問題意識から新事業を社内提案。2015年経産省主催のイノベーター養成プログラム「始動Next Innovator2015」のシリコンバレー派遣をきっかけに、2016年4月より新事業創出をミッションとした新組織「セブンラボ」が発足。地方の優れたアセットを活用した新たなビジネスモデル構築をテーマに活動中。
10月5日のプログラム
場所: 新潟大学中央図書館ライブラリホール
時間: 第1回目12:55~14:25(3限)および第2回目14:40~16:10(4限)
12:55~13:15 講義全体のガイダンス 熊野,小路,半藤
13:15~13:30 本日の講義について 半藤
13:30~14:10 ゲストスピーカー2名の紹介および話題提供
14:10~14:25 質疑応答
14:25~14:40 休憩
14:40~16:00 鼎談(仲津,山田,半藤) キャンパスは素敵な経済圏!
※Twitterで学生や参加者の質問・コメントを受け付けます
16:00~16:10 まとめ 半藤
一般参加者(学生・教職員以外)の参加方法
直接会場にお越しください。登録は不要です。ただし、本公開フォーラムは学生のために開講している講義の一部です。その旨ご了承ください。