必読!カンボジア体験記

こんにちは!新2年生の島田凛々子です。
創生学部webグループは、現在オンライン上でミーティングを重ねて新しい記事を更新しています!大学の授業が延期され、不安に思う人もいるかと思います…。そんなときは私たちの記事を読んで、「新潟大学ってこんなところなのか。」「創生学部の学生はこんな活動をしているのか。」と楽しんでいただけたら幸いです。

今回は国際協力に関する記事となっています!
新2年生の西村陽太さん。彼は2020/2/14〜2/20の1週間、外部NGO主催のカンボジアでの国際協力の場を視察するプログラムに参加しました。その体験記をお届けします。

カンボジアといえば!アンコール・ワット(西村さん撮影)

カンボジアでの学び~自分の将来を見つめる~

こんにちは!創生学部2年の西村陽太です。私にとって初海外となる今回のプログラム。何もかもが新鮮で、本当に多くの学びを得ました。まず全体のスケジュールはこちら。

1日目 …キリングフィールド、シルクファーム(自立支援施設)、孤児院での交流
2日目… シェムリアップ群遺跡巡り
3日目… 主催 NGO 支援の学校訪問、上下水道施設視察(日本の ODA 施設)
4日目… アンコール小児病院、アンコールクッキ(日本人女性実業家によるソーシャルビジネス)、サーカス鑑賞(現地 NGOの「アート」による自立支援の一環)
5 日目… ベンメリア遺跡巡り、トレンサップ湖水上生活視察

太字の部分が、以下からの体験記の内容に当たります。それでは、どうぞ!

途上国での経験を積む!!

以前から国際協力に関する本を読んだりセミナーや講習会に参加したりしており、将来を考える機会がありました。しかし、直接現地の人と関わるという一番重要な経験をしていないことに気付いたのです。
孤児院の子供たちは小さいながら、細かな気遣いやお手伝いがしっかりでき、たくましく生きている姿がとても印象的でした。その中には出稼ぎに出たタイの労働環境の劣悪さで親が亡くなったという子供もいました。人々の笑顔と各々の背景のギャップが大きな衝撃でした。他人の観点ではなく、自分のレンズに落とし込んで「国際協力」とはどのようなものか考える。それが、今後の自分の方向性をつかむことに繋がるのだと気づくことができました。

孤児院の子と遊ぶ西村さん

孤児院の子どもたち

モザイク社会の中で異文化・異国風土を知る必要性

4日目の夜にサーカスを観に行った際、前席の外国人が頭の上に小さな帽子のようなものをつけていました。私は、それを新しいファッションだと面白がっていました。しかし、これはユダヤ教徒がつける「キッパ」というもので、ユダヤ教徒にとって大切なものでした。笑うことは侮辱に当たる行為だったのです。私は宗教上の違いを勘案せず、判断していました。自分自身の無知を知りました。モザイク社会と呼ばれる、様々な文化が社会内部で共存している現代において異文化を知る姿勢が如何に重要かを再提起する経験でした。

これから

私は、2年次の冬からフィリピンでの留学とインターンシップを予定しています。留学では化学と途上国のヘルスケア製品のアクセス困難性について学修したいと考えています。領域学修パッケージは化学パッケージを選択し、また創生学部の選択必修であるP.A.C.E.で英語の力もつけていきます。そのほかにも、機械に関する学習、NPO主催のプログラム、地域活動といったものへの参加を考えています(下図参照)。

また将来的には国際機関で、国家の枠を超えて、途上国の医療アクセス問題を解決していきたいと考えています。

終わりに

いかがでしたか?実際に現地を訪れ、「国際協力」の現場を自分の目で見て肌で感じてきた西村さん。何といっても驚くのはその行動力。自分なりの将来の道への手がかりを見つけ、その第1歩を踏み出しているのだなと感じました。
自宅にいる時間が多い今だからこそ、自身について考える時間をつくってみてはいかがでしょうか。「自分ってどういう人間なのだろう。」「自分がしたいことは何だろうか?」と問う。この継続が、自分の歩む道を作っていくことと思います。

それでは、次回の記事をお楽しみに!
島田凛々子