データサイエンス実践Bとは??

 

こんにちは~二年の稲垣です!

木々の葉っぱがすっかり色付きましたね!
休日は、ドライブがてら弥彦山に紅葉を見に行く大学生が多いみたいですよ!
散る前に私も見に行きたいですね……

ですが、新潟大学は現在テスト期間が迫っているため、そんな余裕はないかもしれません(泣)

データサイエンス実践B

今回はデータサイエンス実践Bについてご紹介したいと思います!

前期に創生学部二年全員が受けるデータサイエンス基礎という授業がありましたね!
しかし、実は二年生はP.A.C.E.データサイエンス実践に分かれます……!

※データサイエンス基礎の過去の記事はこちら
🔗データサイエンス基礎

※P.A.C.E.の過去の記事はこちら(←P.A.C.E.が気になる人必見!!)
🔗 P.A.C.E.について

 

データサイエンス実践を選択した人はデータサイエンス実践A・B・Cという3つの授業を受けることができます。

「データサイエンスって理系でしょ~!私は関係無いね!!」
と言っている人にこそ知って欲しいのがこのデータサイエンス実践Bです!

データサイエンス実践Bでは、人文・社会科学におけるデータの取り扱い方やその留意点を学びます。
データは様々な形でどの分野にも現れるので、文系だから必要ないという訳ではないのです!

 

それでは、具体的な授業の様子を少しご紹介します!

今回取材させて頂いた授業では、「メディアリテラシーをどうやって磨くか」がテーマでした。

各種報道機関は独自の情報源を持っており、私たちが情報を直接知ることは出来ません。
その一方で、私達が直接知る事が出来る情報もあるため、自分なりにニュースの的確性や妥当性を検証する事もできます。

 

例えば、学校給食費に関する調査を取り上げてみましょう。

この表を見てみると、

出典:文部科学省 2007「学校給食費の徴収状況に関する調査の結果について」(http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286184/www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/01/07012514/002.pdf )参照日:2018/11/12

 

これを児童生徒で見ると、学校給食費が未納の生徒数は、全体の1%です。
学校給食費で見ると、未納額の割合は全体の0.5%です。

この調査によって、未納者・未納額が全体に占める割合は極めて小さい事が分かりました。

 

では、メディアではどのように取り上げられたのでしょうか?

コチラが、「給食費未納問題」に関する話題を取り上げた各紙のタイトルです。

授業中に配布された資料(掲載許可済み)

見ずらいので一部抜粋しますと……

「給食費滞納、全国で22億円超…」(読売新聞)
「給食費滞納22億円超 親の負担意識の変化…」(同上)
「給食費未納は9万9000人 全国調査結果」(産経新聞)
「給食費滞納、全児童生徒の1% 総額22億円」(朝日新聞)
「給食費未納22億円 全国で9万9000人」(東京新聞)

給食費未納22億円給食費未納者9万9000人等が目立ちます。

「1%」、「0.5%」ではなく「22億円」、「9万9000人」が選ばれた事から給食費未納問題が無視できない規模で生じているという印象を読者に喚起しようとしている事が伝わります。

授業内では、このようなズレなどを資料12ページに渡り、丁寧に元データと報道内容を検証しました!

そこでわかったことは、

・各報道機関によって主張内容が違うこと
・その主張が必ずしも正しいとは限らないこと
・調査そのものにも不確実性があること

などなどたくさんありました!!

 

まとめ

この経験をする事で、メディア情報を受取る姿勢を見直すきっかけになりました!

スマートフォンが普及し、だれでも情報が簡単に大量に手に入れられる時代だからこそ、ネットリテラシーを向上させる必要があると強く感じます。

各メディアの主張したいことに合わせた表現に惑わされず、記事や論説を批判的に読む習慣を付けることは私達に今後必ず必要になるでしょう。

日々の生活の中で、新聞やニュース番組を見ながら批判的思考力を養っていきたいと思います!

 

稲垣実優